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特集 知っておきたい 効果的なリハビリテーション〔特別付録Web動画〕
《耳領域》
顔面神経麻痺のリハビリテーション
Rehabilitation for facial nerve paralysis
萩森 伸一
1
,
仲野 春樹
2
,
東 貴弘
3
Shin-Ichi Haginomori
1
,
Haruki Nakano
2
,
Takahiro Azuma
3
1大阪医科薬科大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2大阪医科薬科大学医学部総合医学講座リハビリテーション医学教室
3徳島大学医学部耳鼻咽喉科学
キーワード:
顔面神経麻痺
,
病的共同運動
,
顔面拘縮
,
筋伸張マッサージ
,
ミラーバイオフィードバック療法
Keyword:
顔面神経麻痺
,
病的共同運動
,
顔面拘縮
,
筋伸張マッサージ
,
ミラーバイオフィードバック療法
pp.796-802
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202802
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POINT
●顔面神経麻痺後にいったん生じた後遺症(病的共同運動,顔面拘縮)は治りづらく,これらの予防のため,electroneurography(ENoG)値が40〜50%以下の例では急性期からリハビリテーションを開始する。
●急性期では強力・粗大随意運動を避け,表情筋伸張マッサージ,上眼瞼挙筋を用いる開瞼運動,温熱療法を行う。
●回復期では上記に加え,ミラーバイオフィードバック療法や触覚フィードバック療法で病的共同運動の出現・増悪防止に努める。
●生活期においては完成した後遺症の軽減に,ボツリヌス毒素注射を併用するリハビリテーションが有効である。
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