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特集 甲状腺腫瘍の診療最前線
《各疾患の治療ストラテジー》
髄様癌
Medullary thyroid cancer
内野 眞也
1
Shinya Uchino
1
1医療法人野口記念会野口病院外科
pp.552-555
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202121
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POINT
●甲状腺髄様癌に対するRET遺伝学的検査は保険適用であり,すべての甲状腺髄様癌に対して術前に行う。
●RET遺伝学的検査の結果,遺伝性と判明した場合は,褐色細胞腫の有無の検索が必要であり,甲状腺手術では全摘を行う。
●本邦の多発性内分泌腫瘍症(MEN)コンソーシアムデータによれば,生化学再発を含む小児再発率は約40%と非常に高い。
●MEN2Bの国際共同研究データによれば,1歳以降で甲状腺全摘を行うと,1歳以下で行う場合よりも寛解率が有意に低い。
●本邦の小児の血縁者に対しては,これまで以上に積極的な介入を行い,予防的甲状腺全摘の時期を考えていくべきである。
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