特集 喘嗚がある患者に出会ったら―病態をカテゴライズして診断する
[Chapter 2] 喘鳴をカテゴライズする
耳鼻咽喉科疾患を疑う喘鳴
佐藤 文彦
1
,
栗田 卓
1
,
千年 俊一
1
1久留米大学 医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
キーワード:
上気道狭窄
,
吸気性喘鳴
,
気道確保
,
気管切開
Keyword:
上気道狭窄
,
吸気性喘鳴
,
気道確保
,
気管切開
pp.1093-1097
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1093
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▪耳鼻咽喉科で取り扱う喘鳴は,上気道狭窄による吸気性喘鳴(stridor)であり,緊急性の高いものが多い.
▪吸気性喘鳴を下気道狭窄による呼気性喘鳴(wheezing)として加療されている症例も少なくなく,注意が必要である.
▪気道閉塞をきたしている徴候があれば,早急に気道確保を行わなければならないが,気管挿管が困難な症例が多く,その場合は緊急気管切開や経皮的輪状甲状間膜切開術が必要である.
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