増刊号 患者・家族への説明ガイド—正しく伝え,納得を引き出し,判断を促すために
Ⅲ.鼻のこと
医師・医療者から説明しておきたいこと
各種点鼻薬・鼻噴霧薬の適切な使用方法
志賀 英明
1
1金沢医科大学耳鼻咽喉科学
キーワード:
ステロイド鼻内噴霧薬
,
ベタメタゾン点鼻薬
,
枕なし側臥位点鼻法
,
血管収縮薬
,
薬物性鼻炎
Keyword:
ステロイド鼻内噴霧薬
,
ベタメタゾン点鼻薬
,
枕なし側臥位点鼻法
,
血管収縮薬
,
薬物性鼻炎
pp.160-161
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201636
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説明のPOINT
・治療効果や眠気の観点から,ステロイド鼻内噴霧薬の1日1回投与が一般的である。
・血管収縮薬の点鼻投与は速効型があるが,連続使用により効果持続時間の短縮や鼻炎症状の悪化がみられるため,増悪期に短期的に用いられる。
・噴霧薬の投与時は,頸部を伸展した状態でも,顔面を正面に向けた状態でも問題ない。点鼻薬では,頸部を十分伸展しないと鼻咽腔に流れてしまうことがある。
・市販薬を用いる場合は,自己判断せず薬局薬剤師に相談のうえ使用を開始し,1週間程度使用してみて改善が認められなければ,医療機関を受診すべきである。
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