増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅰ 聴覚検査
4 乳幼児聴力検査
吉冨 愛
1
1東京都立小児総合医療センター耳鼻咽喉科
pp.20-27
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201229
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●目的
・乳幼児の聴力評価
●対象
・新生児から乳幼児まで
ただし発達が遅れている児では学齢期以降も適応になりうる。被検児の精神発達年齢によって検査方法(BOA,COR,遊戯聴力検査)を選択する。
・聴性行動反応聴力検査(BOA):新生児期〜1歳前後。発達障害や重複障害がある場合は,適用年齢の範囲が広い。
・条件詮索反応聴力検査(COR):6か月〜ピープショウテストや遊戯聴力検査ができるようになる3歳頃まで。発達遅滞児は,刺激音に対する条件付けの成立が遅れるため,発達年齢で10か月頃1)から実施可能。
・遊戯聴力検査:3歳以上。ピープショウテストは,条件付けが可能であれば2歳後半でも適用可能。標準法は,ピープショウテストが可能になり,ヘッドホンの装着が可能になったら。
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