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特集 顔面神経麻痺—新たな展開
《顔面神経麻痺の機能再建・再生医療》
人工神経を用いた顔面神経麻痺の治療
Artificial nerve(nerve guide tube)for the facial nerve paralysis
中村 達雄
1
,
稲田 有史
1
,
茂野 啓示
1
Tatsuo Nakamura
1
,
Yuji Inada
1
,
Keiji Shigeno
1
1京都大学再生医科学研究所再生医学応用研究部門臓器再建応用分野
pp.504-510
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201017
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POINT
●人工神経を用いた再建手術は神経断裂による顔面神経麻痺に対して適応がある。
●神経断裂部を人工神経で架橋し,中枢断端よりの神経軸索の伸展を誘導する。
●神経再生(軸索の伸展)の足場(scaffold)として人工神経ではコラーゲンが用いられる。
●術後の機能再生には,人工神経の周囲に良好な再生の「場」をつくることが重要である(再生の場の理論)。
●人工神経による再建は自己神経グラフト採取の必要がなく,手術手技も自家神経移植に比べてシンプルである。
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