Japanese
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特集 いまさら聞けない聴覚検査のABC
耳鳴検査
Pitchmach/Roudness balance Test
坂田 英明
1
,
高浪 太郎
1
,
岡田 岳歩
1
Hideaki Sakata
1
,
Taro Takanami
1
,
Gakuho Okada
1
1川越耳科学研究所クリニック
pp.398-404
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200995
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POINT
●耳鳴はゼロになることはない,変動する,治療はやっかいであるといった特徴や病態の説明を十分に行い検査を施行する。
●ピッチマッチ検査での耳鳴周波数は耳鳴自体と同一であることは少なく,あくまで近似した周波数であるということを被験者に話しておく。
●ラウドネスバランス検査では被験者の訴えからは耳鳴がかなり大きくても感覚的には25dB以上ということはなく,自覚的な耳鳴の大きさと一致しないこともある。
●内耳からの興奮性入力の低下が,大脳皮質(聴覚野)において異常な活動性や可塑的な変化を惹起することから,画像により耳鳴の診断ができることがある。
●耳鳴りは心理面での影響も大きく,精神神経疾患との鑑別を十分に行ったうえで検査を選択して行う。
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