Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
心肺停止状態で搬送された両側頸部自傷の1症例
A case of survival from cardiac shock due to suicidal bilateral neck with injury
高浪 太郎
1
,
渡辺 健太
2
,
藤城 芳徳
2
,
蝦原 康宏
2
,
中尾 一成
2
,
朝蔭 孝宏
2
,
加我 君孝
2
,
矢作 直樹
3
Taro Takanami
1
1東京警察病院耳鼻咽喉科
2東京大学医学部耳鼻咽喉・聴覚音声外科
3東京大学医学部救急部
pp.288-290
発行日 2007年4月20日
Published Date 2007/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100845
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Ⅰ.はじめに
頸部には喉頭,気管,食道,頸動脈,頸静脈など生命維持に重要な解剖学的構造物が存在する。頸部外傷による出血は治療に緊急性があり,適切な処置が遅れると重症度が高くなる危険性がある。今回,われわれは両側頸部自傷行為によって心肺停止状態で救急外来に搬送されたにもかかわらず,蘇生し得た1症例を経験したので報告する。
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