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特集 これだけは知っておこう—鼻出血への対応法
《止血法》
蝶口蓋動脈凝固術
Sphenopalatine artery coagulation
阿部 靖弘
1
,
太田 伸男
1
,
新川 智佳子
1
Yasuhiro Abe
1
,
Nobuo Ota
1
,
Chikako Shinkawa
1
1山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
pp.1024-1027
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200768
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POINT
●鼻腔後方からの出血は,鼻中隔彎曲や鼻粘膜腫脹などにより正確な出血部位が同定できない場合がある。
●出血に対する後鼻タンポンは,止血効果より誤嚥や気道閉塞の防止に重要である。
●難治性出血例に超音波凝固術を用いた内視鏡下蝶口蓋動脈凝固術が有効である。
●蝶口蓋動脈凝固術に先だって,ワーキングスペースの確保のため鼻中隔矯正術,粘膜下下鼻甲介骨切除術を行う。
●蝶口蓋動脈凝固術は低侵襲であるため,出血性基礎疾患例,抗血小板薬・抗凝固薬内服例も適応となる。
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