Japanese
English
特集② 味と味覚障害の最前線
味覚障害の疫学と臨床像
Epidemiology and clinical features of taste disturbances
三輪 高喜
1
Takaki Miwa
1
1金沢医科大学耳鼻咽喉科学
pp.626-633
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200686
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Point
●味覚障害患者は高齢社会の進行とともに増加し,今後も増加が予想される。
●おいしさは,味覚以外にも風味,食味に加え,外部環境,食環境,生体環境により影響を受ける。
●味覚の維持と障害の発生に亜鉛欠乏は重要な役割を果たす。
●味覚障害の原因として代表的なものは,薬物性,全身疾患性,口内疾患,心因性であるが,それぞれの原因が相互に関連し,悪循環を形成することが多い。
●味覚障害はQOLの低下を招くのみならず,健康状態へも悪影響を及ぼすことを認識しなければならない。
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