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特集 All about頭頸部再建—多彩な皮弁を使いこなす!
≪頭頸部再建の実際≫
口腔・中咽頭・下顎再建
Oral, oropharyngeal and mandibular reconstruction using free flap
中川 雅裕
1
,
井上 啓太
1
,
赤澤 聡
1
Masahiro Nakagawa
1
,
Keita Inoue
1
,
Satoshi Akazawa
1
1静岡県立静岡がんセンター再建・形成外科
pp.528-535
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200668
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POINT
●頭頸部癌でよく用いられる遊離皮弁は,前腕皮弁,前外側大腿皮弁,腹直筋皮弁,腓骨皮弁,肩甲骨皮弁などである。
●舌再建では切除部位や切除範囲により皮弁の選択が異なり,基本的には舌半切では前腕皮弁や前外側大腿皮弁などのボリュームが少ない皮弁を選択し,亜全摘以上ではボリュームのある腹直筋皮弁を選択するが,患者のBMIの考慮も重要である。
●中咽頭再建ではGehanno法や舌根断端と咽頭後壁断端の縫い上げを行い,できるだけ欠損面積を小さくし,粘膜面に皮島の露出を少なくする。
●下顎再建は血管柄付き骨再建が第一選択であり,腓骨皮弁や肩甲骨皮弁,腸骨皮弁などが用いられている。骨再建の適応でない症例では再建プレートと皮弁を用いるが,正中を越えない切除であれば皮弁のみ再建も可能である。
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