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特集 注意すべき真菌症診療の落とし穴
≪部位別:真菌症診療の実際≫
咽喉頭
Mycosis in pharynx and larynx
香取 幸夫
1
Yukio Katri
1
1東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学講座耳鼻咽喉・頭頸部外科学
pp.406-408
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200643
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POINT
●口腔咽頭には真菌が常在菌として存在しており,健常者で病原性を示すことは稀である。
●全身的に免疫力の低下や,局所的に分泌液減少や粘膜免疫の低下があると咽頭真菌症を発症しやすい。
●典型例では,咽頭や喉頭の粘膜に白色の隆起性病変や偽膜を伴う潰瘍状病変が認められる。
●病理組織検査でみられる咽頭粘膜内への菌糸の侵入と増殖の所見が確定診断に有用である。
●治療として1〜2週間,抗真菌薬をのどの奥でうがいしたあとに嚥下することが勧められている。
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