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特集① 甲状腺・副甲状腺診療Update
分化型甲状腺癌診療における遺伝子組換えヒト甲状腺刺激ホルモン製剤の役割
Role of recombinant human thyroid stimulating hormone(rhTSH)in the management for patients with differentiated thyroid cancer
大月 直樹
1
,
丹生 健一
1
Naoki Otsuki
1
,
Kenichi Nibu
1
1神戸大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野
pp.588-591
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102570
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POINT
●遺伝子組換えヒト甲状腺刺激ホルモン(rhTSH)製剤は分化型甲状腺癌で甲状腺(準)全摘術を施行した患者に対し,放射性ヨード全身シンチグラフィーおよび血清サイログロブリン試験での診断補助,甲状腺全摘術後のアブレーション(残存甲状腺床の破壊)に用いられる。
●rhTSHを用いた検査の目的はアブレーションの適応決定,局所もしくはリンパ節および遠隔転移の検索,アブレーション後の経過観察である。
●rhTSHは高価で医療費の問題はあるものの,分化型甲状腺癌術後患者の受ける恩恵は大きい。
●低用量アブレーション症例の集積による有用性の検討がなされ,治療への適応拡大がなされることが期待される。
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