特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅳ 疾患ごとの救急処置法・処方
■炎症/感染症
急性中耳炎
工藤 典代
1
1千葉県立保健医療大学健康科学部栄養学科
pp.176-181
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102473
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Point
◆夜間や救急外来を受診する急性中耳炎は,乳幼児で耳痛や耳漏が主訴の場合が多い。
◆小児急性中耳炎診療ガイドラインに沿った治療を行う。
◆急患で受診時の重症度は,年齢条件,臨床症状,鼓膜所見から診断するが,おおむね重症に分類されると考えてよい。
◆耳漏がない場合で,高度の鼓膜所見がある場合,基本的には鼓膜切開を実施する。耳痛や発熱に対する鼓膜切開の効果は高い。
◆内服薬は アモキシシリン高用量を分3で投与する。下痢対策には酪酸菌製剤(ミヤBM®)あるいは耐性乳酸菌製剤を併用する。
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