Japanese
English
目でみる耳鼻咽喉科
診断に苦慮した大耳介神経断端神経腫の1例
Traumatic neuroma of the great auricular nerve:a case report
吉浜 圭祐
1
,
小川 裕介
1
,
小川 郁
2
,
馬場 優
1,2
Keisuke Yoshihama
1
1大田原赤十字病院耳鼻咽喉科
2慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.784-786
発行日 2012年10月20日
Published Date 2012/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102290
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Ⅰ.はじめに
外傷性神経腫とは,神経損傷に伴い反応性に増生した過形成である。神経切断に伴う外傷性神経腫は断端神経腫とも呼ばれるが,真の腫瘍ではなく腫瘍類似疾患である。わが国では耳下腺手術後に生じた大耳介神経由来の断端神経腫の報告の頻度は低いようである。今回われわれは,耳下腺手術後に発生した耳下部腫脹を主訴とし,術前鑑別診断に苦慮した後に,大耳介神経断端神経腫の診断を得た1例を経験したので報告する。
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