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特集 知っておきたい精神神経科の知識―専門医の診方・治し方
抗不安薬・安定薬の使い方
Use of antianxiety drug and sedatives
村上 正人
1,2
,
三浦 勝浩
1,3
,
丸岡 秀一郎
1,2
Masato Murakami
1,2
1日本大学医学部附属板橋病院心療内科
2日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野
3日本大学医学部内科学系血液膠原病内科学分野
pp.199-203
発行日 2012年3月20日
Published Date 2012/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102086
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Ⅰ はじめに
耳鼻咽喉科疾患のなかには情動的要因が関与する病態も多く,耳鼻咽喉科医自身がその診断,治療に取り組むべき診療場面も少なくない。その背景にある不安や緊張の緩和に抗不安薬が用いられることが多いが,一方では安易な投与も目立つ。このような耳鼻咽喉科疾患に対するより有効な治療のためには,患者に心身相関に対する正しい認知を促し,病態に即した有効な薬剤を選択するとともに重症化・複雑化・慢性化要因となる心理社会的ストレスの緩和のためのリラクセーションを目的とした生活指導,自律訓練法,認知行動療法などを取り入れる。ここでは耳鼻咽喉科医に求められる抗不安薬の知識と使い方について触れたい。
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