Japanese
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目でみる耳鼻咽喉科
気管切開後に発生したデスモイド型線維腫症の1例
A case of desmoids type fibromatosis following tracheostomy
村上 大造
1
,
鮫島 靖浩
1
,
小篠 史郎
2
,
湯本 英二
1
Daizo Murakami
1
1熊本大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2熊本大学発達小児科
pp.650-652
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101676
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Ⅰ.はじめに
デスモイド型線維腫症は病理学的には良性線維性軟部腫瘍であるが,周囲組織に浸潤性に進展するため易再発性である。このため外科的治療の際には十分な安全域をとった切除が必要と考えられている。しかしながら,頭頸部領域では重要臓器が多く存在し,切除安全域を広くとることは不可能な場合が多く,治療に難渋することも多い。今回われわれは気管切開孔に発生したデスモイド型線維腫症例を経験したのでその治療経過とともに,主に外科的治療についての考察を加えて報告する。
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