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特集 放射線治療における有害事象
3.上・下顎骨骨髄炎・壊死
3.Osteoradionecrosis of the mandible and the maxilla
飯田 善幸
1
,
鬼塚 哲郎
1
,
大田 洋二郎
2
Yoshiyuki Iida
1
1静岡県立静岡がんセンター頭頸科
2静岡県立静岡がんセンター歯科口腔外科
pp.683-687
発行日 2009年9月20日
Published Date 2009/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101490
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Ⅰ.はじめに
放射線障害の最も重要なものとして放射線性顎骨骨髄炎・壊死(以下,放射線性顎骨障害とする)がある。ひとたび放射線性顎骨障害が生じると患者は長期間にわたって疼痛や悪臭などに悩まされ,骨折・瘻孔形成に至るケースも少なくない。咬合・咀嚼・構音・開口にも障害をきたし,QOLに与える影響は甚大である。いったん放射線性顎骨障害をきたすと,その治療は容易ではなく,頭頸部癌治療にかかわる医療従事者の十分な理解が必要である。
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