オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・78
突然の上気道閉塞! 正しい対応は?
安次嶺 裕
1
,
清水 徹郎
1
,
徳田 安春
2
1医療法人徳洲会 南部徳洲会病院 救急診療科
2臨床研修病院群プロジェクト 群星沖縄臨床研究センター
pp.839-843
発行日 2023年7月15日
Published Date 2023/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204368
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CASE
患者:79歳、女性。
主訴:意識障害。
現病歴:X年1月17日、患者自宅敷地内の駐車場を借りている人が、4日前より患者の家の電気が点いていないことから、患者宅を訪問。室内で倒れていた患者を発見し、救急要請した。16:35搬入。妹が最後に目撃したのはX-1年12月31日で、この時、患者は自宅の草むしりを行っていたとのこと。
患者背景:自宅独居。結婚歴なし。ADL自立。姉が1人、妹が2人いるが、もともと頑固な性格で、訪問すると怒るため、家族は1カ月に一度連絡を取る程度。妹の話では、認知症に加えて、ここ数カ月で足腰が弱ってきたため在宅介護サービスを調整したが、他人が家に上がることを嫌い頓挫した。
既往歴:X-5年に左大腿骨転子部骨折、骨接合術。心不全で入院歴があるとのことだが、詳細は不明。
薬剤歴:内服中の薬剤なし。
喫煙・飲酒歴:なし。
アレルギー歴:なし。
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