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特集 耳鼻咽喉科とチーム医療の実践(1)小児難聴児への対応
1.小児難聴児への対応―岡山県における連携の実際
1.An approach to hearing impaired children in Okayama prefecture
片岡 祐子
1
,
西﨑 和則
1
Yuko Kataoka
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
pp.839-843
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101343
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Ⅰ.はじめに
わが国で新生児聴覚スクリーニング検査がモデル事業として開始されて,8年が経過しようとしている。スクリーニングの普及により,難聴児の早期発見が次第に浸透しつつあり,厚生労働省の班研究では,既に難聴幼児通園施設や聾学校に通う子どもたちの約半数が新生児聴覚スクリーニングで発見されていると報告されている。しかしながら,スクリーニング以後のロードマップが不十分であるがために,確定診断や療育への移行が早期に行われないケースもみられ,わが国における小児難聴児への対応は地域差が非常に大きいのが現状である。
本稿では,岡山県で行っている新生児聴覚スクリーニング検査から確定診断における地域との連携,また療育開始後の療育・教育機関と医療の連携を中心に概説したい。
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