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特集 耳鼻咽喉科とチーム医療の実践(1)小児難聴児への対応
2.小児難聴児への対応―小児人工内耳におけるチーム医療
2.Management of hearing impaired children: team approach for cochlear implantation in children
赤松 裕介
1
,
尾形 エリカ
1
,
坂井 有紀
1
,
樫尾 明憲
1
,
伊藤 健
1
,
鈴木 光也
1
,
山岨 達也
1
Yusuke Akamatsu
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.845-849
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101344
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Ⅰ.はじめに
現在,新生児聴覚スクリーニング(newborn hearing screening:NHS)を受ける児は全国で6割程度と考えられる1)。NHSの効果や,難聴の早期発見後の療育方法などについては,常に種々の議論があるものと思われる。しかし,スクリーニング機器が現実に稼動している今日において,難聴の診断を早期に,適切に行い,医学的介入や療育の要否を判断することが日々の臨床に求められていることに異論はないであろう。スクリーニング以外の現場で難聴が疑われ,来院する児に関しても同様である。精密検査機関では,聴覚障害の重症度とそれがもたらす困難を適切に診断するために,複数の職種がそれぞれの専門性を発揮しながら緊密な連携をとっていくことが望まれる。
本稿では,当院で日常的に行われている診療のうち小児難聴,特に小児人工内耳に対するチーム医療について述べる。
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