特集 オフィスサージャリー・ショートステイサージャリー
8.鼻中隔矯正術
山田 武千代
1
1福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.65-68
発行日 2008年4月30日
Published Date 2008/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101247
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Ⅰ はじめに
鼻中隔彎曲のほとんどは,身長が伸びるときに鼻中隔を構成する骨と軟骨にずれが生じて直線でなくなることに起因する。その他,外傷や口腔外科手術後に骨と軟骨にずれが生じ同様の彎曲が起こることもある。軽度異常の彎曲を含めると8~9割の外来患者に彎曲を認める。軽度の彎曲では症状がなく問題とならないが,副鼻腔炎,鼻茸,アレルギー性鼻炎,肥厚性鼻炎を合併すると,軽度の彎曲でも矯正することによって病態をより改善することが可能となる。鼻中隔矯正術は,鼻中隔変形に起因した鼻腔通気障害や嗅裂・中鼻道の狭窄と閉塞を解除して機能を正常化するために行う。
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