特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科のリハビリテーション―症例を中心に
各論
4.頭頸部腫瘍術後の機能回復 4)喉頭摘出後の音声獲得 (2)電気喉頭
鈴木 康士
1
,
大友 希和
2
,
大森 孝一
1
1福島県立医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座
2福島県総合療育センター
pp.203-209
発行日 2007年4月30日
Published Date 2007/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101103
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Ⅰ 電気喉頭による発声の仕組みと特徴 喉頭全摘術は喉頭癌や下咽頭癌症例に対して行われる。喉頭摘出後には音声言語機能を喪失するため,身体障害者3級となり,喉頭音声に代わる音声の再獲得が必要となる。
喉頭摘出後に音声を再獲得する試みは,1873年Billrothが最初の喉摘を行った翌年から始まり,その後,種々の発声方法が報告されてきた。代用発声法としては,食道発声,気管食道シャント発声,笛式人工喉頭,電気喉頭の4種類がある。ここでは,その1つである電気喉頭について述べる。
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