Japanese
English
特集 新生児聴覚検診の役割
4.難聴が確定した場合の対処 2)人工内耳
4.Countermeasure for the deafness 2)Cochlear implant
井脇 貴子
1
,
多田 麻佐美
1
,
久保 武
1
Takako Iwaki
1
1大阪大学大学院医学研究科耳鼻咽喉
pp.501-506
発行日 2007年6月20日
Published Date 2007/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101070
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Ⅰ.はじめに
小児への人工内耳は早期手術の効果が認められ,適応も拡大されるに伴って,近年急速に普及してきている。先天聾や言語習得前失聴の小児では,低音部に残聴をもつが,中-高音部では音に対する反応が全くないことが多い。このような場合,母音は聴取できても子音の聴取が困難で,言葉の聞き取り,発語に関しても満足される結果は得がたい。一方,人工内耳では周波数の弁別は劣るものの高音部まで十分な音を中枢聴覚系に与えることができる利点を有している。
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