鏡下咡語
ヨットとの出会い,そして海上のドラマ
市川 銀一郎
1
1順天堂大学耳鼻咽喉科
pp.149-151
発行日 2007年2月20日
Published Date 2007/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100827
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Ⅰ.はじめに
セーリングボート(以下ヨット)との出会い,そして長い付き合いは,私のこれまでの人生で最も楽しい思い出である。主にスナイプ級,後に470級など6~7mの大きさであり,2枚のセールをクルーとスキッパーの2人で操る。追い風のときには色鮮やかなスピネイカーを上げる(図1)。
当然,風を利用して帆走する。風はこちらの都合の良いように吹いてくれるとは限らない。時に,目的とする方向から吹いている逆風,向かおうとする方向に吹いている順風,さらには巻いている風などのエネルギーを効率よく利用しながら進む。時には,海上でピタリと風が凪いでしまう。思わぬ波のうねりに合うこともある。
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