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2006年3月31日をもって長年勤務した大学を定年で退職致しました。“有限責任中間法人 関記念会獨協メディカル倶楽部”それが現在の所属です。医療機関ではありませんので学会などの所属欄には書きにくい思いがしておりますし,この原稿についても同様であります。獨協医科大学創立時の関湊理事長という人物を顕彰し,獨協医科大学を外部から支援することを目的として設立した組織でありますが,どうも妙なところに顔を突っ込んでしまったものだと今更ながら思っております。このような組織を作るに当たって,中間法人とするのがよいというアドバイスをいただき,自分自身はよくわからないままに何人かの方に相談をしたり多少は調べてみたりしたのですが,確信がもてないうちに事が進んで設立が認可されることになりました。2006年7月19日のことです。その後いくつかの学会や医会が中間法人を名乗っていることを知りました。しかし,日本耳鼻咽喉科学会は社団法人でありますし,日本アレルギー学会も同様に最近,社団法人になりました。すると法人の種類によって,できることできないこと,しなければならないことなどが違っていそうだということになります。また,法人格をもたない学会も沢山ありますから,それぞれの学会がその規模と運営に有利な形態を選択しているのであろうことが想像できます。こんなことを始めてしまった以上,いくらかの義務感をもって法人ってなんなのかについて調べてみました。
まず,法人という言葉についてです。インターネットのフリー百科事典によりますと,“法人(ほうじん,独:juristische person,英:juridical person/legal entity)とは,法律の規定により『人』としての権利能力を付与された団体(社団又は財団)をいう。生物学的にヒトである自然人の対概念である。”とあります。何だかわかったようなわからないような説明です。要するに団体として,権利と義務が発生するということらしいのです。
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