シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際
⑩耳硬化症
宗 英吾
1
,
高橋 晴雄
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 展開医療科学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科学領域
pp.1059-1066
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100790
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Ⅰ はじめに クリニカルパス(以下,CP)とは元来アメリカ工業界で生産性向上のため導入されたもので,クリティカルパスという名称で使われていた。その後アメリカ医療界に1985年に経営手法として導入され,わが国では1990年代半ばから使用され始めた1)。またわが国では2003年4月より,特定機能病院において,診療報酬が従来の出来高払いによる支払い制からDPC(diagnosis-procedure-combination)と称される診断群別の1日定額料金支払い制に代わった2)。DPCが導入された医療機関においてはより一層のコスト管理を行う必要があり,入院期間を短縮して医療の生産性を向上するとともに,提供する医療の質をも向上し,医療を標準化することを目的3)とするCPの役割が重要となってくる。
本稿では当科での耳硬化症に対するアブミ骨手術のCPを紹介する。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.