特集 上気道アレルギーを診る
1.鼻アレルギーの臨床像
2)小児アレルギー性鼻炎の特徴
工藤 典代
1
1千葉県こども病院耳鼻咽喉科
pp.15-18
発行日 2004年4月30日
Published Date 2004/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100571
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I.はじめに
近年ますます増加傾向にあるアレルギー性鼻炎は,幼小児においても例外ではなく,低年齢児にも及んでいる。器官の発達や成長時期である小児期のアレルギー性鼻炎は,成人のアレルギー性鼻炎とは症状も病態も異なるように思われる。15歳以下を小児とした場合,特に就学前後で大きく様相が異なる。10歳以降の小児は成人とほぼ同様の傾向であるが,乳幼児期や就学前後の児のアレルギー性鼻炎は成人とは異なった面がある。
本稿では特に,乳幼児から就学前後の小児に重点を置き臨床像を述べる。
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