Japanese
English
症候群事典 S
Shy-Drager syndrome
Shy-Drager syndrome
西﨑 和則
1
1岡山大学大学院医歯薬総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
pp.252
発行日 2006年4月30日
Published Date 2006/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100468
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
定義・概念
1960年,ShyとDrager1)によって報告された自律神経症状を主とする症候群である。現在ではパーキンソニズムを主体とする線条体黒質変性症や脊髄・小脳変性症状を主体とするオリーブ橋小脳萎縮症とともに多系統萎縮症(multiple system atrophy:以下,MSA)に包括される2)。自律神経症状が主な場合はShy-Drager症候群と慣例的に呼ばれている。泌尿器系の自律神経症状で発症することが多いが,起立性障害が初発症状のことがある。自律神経症状が主体の場合でも運動機能障害が2年以内に明確になる。運動障害で発症する場合には5年以内に自律神経障害が出現する。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.