Japanese
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症候群事典 P
Parkinson syndrome
Parkinson syndrome
山本 昌彦
1
1東邦大学付属佐倉病院耳鼻咽喉科
pp.215-216
発行日 2006年4月30日
Published Date 2006/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100435
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概念・定義
James Parkinsonは1775年にイギリスに生まれた。1817年,「振戦麻痺(Essay on the Shaking Palsy)について」という冊子を出版して報告し,フランスのジャン・マルタン・シャルコー(1825-1893)によってパーキンソン病と命名され有名になった。しかし,パーキンソン病とパーキンソン症候群とは区別して診断することが必要である。パーキンソン症候群とは,パーキンソン病とパーキンソン病様症状を呈する疾患の総称である。
Ⅰ.パーキンソン病
症状・診断
パーキンソン病(Parkinson disease:以下,PD)は,1つの疾患としての診断基準や治療法が成立しており,わが国では旧厚生省特定疾患・神経変性疾患調査研究班が作成した診断基準があり,海外ではCalneの診断基準や英国Brain Bankの診断基準などがある。基本的な症状として,手足の震え(振戦),緩慢な動作(筋固縮・寡動),姿勢と歩行障害が出現し(安静時振戦,固縮,無動,姿勢反射障害を四主症状とする),病気によってヤールの5段階病期がよく使われる(表1)。
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