Japanese
English
症候群事典 O
orbital apex syndrome(眼窩先端部syndrome)
orbital apex syndrome
土井 直
1
,
山下 敏夫
1
1関西医科大学耳鼻咽喉科
pp.205-206
発行日 2006年4月30日
Published Date 2006/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100427
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定義・概念
眼窩先端部には上眼窩裂と視神経管があり,眼窩先端部の病変によりそのなかを通る神経が障害される。上眼窩裂には動眼神経(Ⅲ),滑車神経(Ⅳ),外転神経(Ⅵ),三叉神経第一枝(Ⅴ1)の眼神経および眼交感神経が通り,視神経管には視神経(Ⅱ)が通っている。これらすべての神経が障害され,(1)全外眼筋麻痺,(2)三叉神経第1枝の眼神経領域の知覚低下,(3)視神経障害を三主徴とする症候群が眼窩先端部症候群である。1927年にRolletとColratにより“syndrome de l'apex orbitoire”と記載されたものが初めてと考えられている1)。
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