Japanese
English
症候群事典 L
Lyell syndrome(中毒性表皮壊死融解症)
Lyell syndrome
中田 誠一
1
,
中島 務
1
1名古屋大学医学部耳鼻咽喉科
pp.170
発行日 2006年4月30日
Published Date 2006/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100393
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定義・概念
別名,中毒性表皮壊死融解症(toxic epidermal necrosis:以下,TEN)ともいう。種々の病的過程のある時期に,ちょうど第2度熱傷のように表皮が広範に剝離する状態を呈する症候群1)である。成人の場合,薬剤によるものが圧倒的に多く(これが通常でのTEN),小児の場合,黄色ブドウ球菌の産生する表皮剝奪毒素(exfoliative toxin:以下,ET)による全身中毒反応により生ずる。別名,ブドウ球菌性TEN,staphylococcal scalded skin syndrome(SSSS)ともいい,両者ともLyell syndromeの範疇に入るが病態・予後はまったく異なる。
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