Japanese
English
症候群事典 A
Alagille syndrome
Alagille syndrome
福田 諭
1
1北海道大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
pp.18
発行日 2006年4月30日
Published Date 2006/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100252
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
定義・概念
1975年にフランスの小児科医Daniel Alagilleらは,いわゆる肝内胆道低形成の30例のなかに,特徴的な顔貌,末梢性肺動脈狭窄を主体とする先天性心疾患,椎骨前弓の異常,生育不良,精神発達遅延,性腺機能不全などを伴う15例を見いだし症候群として報告した。
病因・病態生理・疫学
常染色体優生遺伝で浸透率は95%である。本症候群の責任遺伝子は20p12に位置し,Jagged 1(JAG1)遺伝子をコードしていることが明らかにされた。本症候群の約7割の患者で変異が認められる。この遺伝子は,膜透過性レセプターNOTCH 1のリガンドをコードする。
発生頻度は,7万生産児に1人とされる。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.