特集 味覚・嗅覚障害
5.嗅覚障害の診断と治療
三輪 高喜
1
1金沢大学大学院医学系研究科脳医科学感覚運動病態学
pp.207-214
発行日 2005年3月20日
Published Date 2005/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100090
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1.はじめに
嗅覚は視覚,聴覚,触覚,味覚と並ぶ五感の1つでありながら,視覚,聴覚ほど重要視されず,味覚とほぼ同等のレベルにおかれている。しかし嗅覚障害をきたした患者は,少なからず日常生活上の支障あるいはQOLの低下をきたしており1),その解決には耳鼻咽喉科医が積極的に関わっていかねばならない。
本稿では,その病態と原因を述べるとともに,診断法と病態に応じた治療法について述べる。
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