Japanese
English
特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(2) 1992.11.6-8 東京
学術展示
多胎児の未熟児網膜症
Retinopathy of prematurity in multiple-birth infants
金井 光
1
,
伊藤 大蔵
1
,
大庭 静子
1
,
矢吹 淳
1
Hikaru Kanai
1
,
Daizo Ito
1
,
Shizuko Oba
1
,
Jun Yabuki
1
1神奈川県立こども医療センター眼科
pp.732-733
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908547
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言 多胎児は低出生体重児として出生することが多く,単胎と比較し周産期死亡率や新生児期の合併症頻度が高い。そして早産のSmall-for-dates (以下SFD)や出生順第2子の予後は必ずしもよくない。一方,多胎児の未熟児網膜症(以下ROP)に関するこれまでの報告1,2)では単胎との間に発症率の差はないとされるが,多数例での検討はまだない。そこで今回筆者らは多胎児80組に対してROP発症状況に関する統計的検討を試みた。また,双胎は2児の在胎週数が一致するという特殊性から,2児間でROPの発症に差がある組を選ぶことにより,在胎週数という最大の発症因子の影響を除外して発症群(進行群)と非発症群(非進行群)における他の発症因子の差を検討した。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.