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連載 眼科図譜・320
眼クリプトコッカス症
Ocular cryptococcosis
須藤 憲子
1
,
村岡 兼光
1
,
田中 隆行
1
1群馬大学医学部眼科学教室
pp.578-579
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908511
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緒言 クリプトコッカスは,菌糸をもたない酵母様の真菌であり,ハトの糞など外界にひろく存在する。病原性は低いが,免疫機能の低下した人に日和見的に呼吸器に感染することがある1)。中枢神経系に親和性が強く,真菌性髄膜炎の原因として最も多いとされる。髄膜炎に眼内感染が続発することがあるが,わが国での報告は少ない2,3)。
筆者らは,紅斑性狼瘡(SLE)に髄膜炎が合併し,さらに,両眼の乳頭浮腫と網脈絡膜炎を伴う典型的な眼クリプトコッカス症を経験した。
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