文庫の窓から
「解剖新図」にみる眼の解剖
中泉 行史
,
中泉 行弘
,
斎藤 仁男
1
1研医会
pp.1624-1626
発行日 2002年10月15日
Published Date 2002/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907973
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明治5(1872)年に「解剖訓蒙」が出版され,同7(1874)年から同8(1875)年にかけて,大阪から米国の解剖書の翻訳「解剖新図」(図1)が出版された。今回はその眼の解剖部分について紹介する。
この「解剖新図」は別名“人身地学”と記されていて,アナトミカール・アトラス,即ち解剖の地図という意味であるといわれている。米国,ペンシルバニアの賢理斯士(ヘンリー・スミス)の著書(1867)を浦谷義春が訳述(1873)したもので,掲出本は明治7(1874)年から同8(1875)年に出版されたものである。
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