特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略
Ⅲ.術後管理の実際
1.術後管理のポイント
非穿孔性線維柱帯切除術の術後管理
羽田 麻以
1
,
白土 城照
2
1東京医科大学眼科学教室
2東京医科大学八王子医療センター眼科
pp.267-270
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907932
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
現在わが国で行われているMMCを併用した非穿孔性線維柱帯切除術(nonpenetrating trabecu—lectomy:NPT)は1996年に大矢ら1)によって報告された。以来いくつかの臨床報告がなされ,術後合併症のほとんどない術式であることが報告されている2〜8)。しかし,その術後管理については,術後眼圧上昇例に対して隅角穿孔術を行うことなどが記載されているだけである。
本稿では,現在までの臨床報告と筆者らの経験から,術中合併症なしに手術が終了した例についての術後管理について述べる。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.