特集 緑内障診療ガイド—今日の戦略
【特別寄稿】日本緑内障学会のガイドライン作成の理念と目的
阿部 春樹
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1新潟大学大学院医歯学総合研究科生体機能調節医学専攻 感覚総合医学講座 視覚病態学分野
pp.10-12
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907851
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はじめに
日本緑内障学会では,2001年9月の理事会と定例評議員会にて,日本緑内障学会「緑内障診療ガイドライン」を作成することが決定され,そのための作業委員会として緑内障ガイドライン作成小委員会が組織された。委員長は阿部春樹(新潟大学教授)で,委員(五十音順)は,桑山泰明(大阪厚生年金病院眼科部長),白柏基宏(新潟大学講師),白土城照(東京医科大学教授),谷原秀信(熊本大学教授)そして山本哲也(岐阜大学教授)の5名である。緑内障ガイドライン作成小委員会は,2001年10月12日に第1回委員会が開催され,その後今日まで合計7回を数え,ようやくその原案がまとまりつつある段階である。
その内容としては,まず緑内障の診断と治療に関する要点を「フローチャート」で示し,ついで「緑内障の定義」,「緑内障の検査」,「緑内障の分類」,「緑内障の治療総論」,「緑内障の病型別治療」の5章に分けて解説を加えた。
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