特集 EBM確立に向けての治療ガイド
水晶体・屈折矯正
屈折矯正手術のEBM
山口 達夫
1
1聖路加国際病院眼科
pp.130-140
発行日 2001年9月28日
Published Date 2001/9/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907507
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近年,近視,乱視,遠視などの屈折異常を手術的に矯正する術式が種々開発されてきた1,2)。なかでもエキシマレーザーを用いるPRK (photorefractive keratectomy)とLASIK(laser in situ keratomileusis)はこの10年間の主役であり,現在はLASIKが圧倒的に数多く行われている3,4)。2000年に米国では140万人がLASIKを受けたといわれており,また日本でも2万人が矯正手術を受け,そのほとんどがLASIKであろうといわれている。
一方,1990年代に入って導入された「信頼できる最新のデータに基づいた理に適った医療」,すなわちEBM (Evidence-based Medi—cine)は多くの医療人に支持され,客観的な臨床データを重視した患者指向の医療の流れのなかで重要な位置を占めつつある5)。
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