特集 EBM確立に向けての治療ガイド
水晶体・屈折矯正
はじめに—水晶体・屈折矯正のEBM
大木 隆太郎
1
1埼玉医科大学眼科学教室
pp.120-121
発行日 2001年9月28日
Published Date 2001/9/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907505
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ものを見るということ。これは,眼底および視神経を含む中枢系が健常であれば,光が角膜と水晶体によって屈折して網膜に結像することに始まる。視機能のうちで最も重要な視力の基本が屈折であり,そこには調節という生理機能も介在するだろう。単に見えるということではなく,より快適に見えるということ。今われわれ臨床医に問われていることは,よりqualityの高い視力を,いかに提供するかということである。
屈折矯正といえば,医学の世界にとどまらず社会に多くの話題を提供しているのが,手術治療である。この手術による屈折矯正は,医療経済をはじめとする多くの問題を抱えているが,RK (radial keratotomy)に始まり,PRK (photorefractive keratectomy)からLASIK (laser in situ keratomileusis)へ発展し,成果を挙げていることは否定できない。
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