連載 あのころ あのとき・4
胞状網膜剥離を伴う中心性漿液性脈絡膜症,多発性後極部網膜色素上皮症
塚原 勇
1,2
1京都大学
2学校法人関西医科大学
pp.407-410
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907227
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未経験の非裂孔原性網膜剥離との出会い
1968年,大阪市において第34回日本中部眼科学会が開催された。会長は大阪市立大学眼科の池田一三教授であった。学会の約1年前に,池田会長から中心性網膜炎について講演をするようにとの要請を受け,お引き受けすることになった。
講演までの時間的余裕はあまりなかったが,そのころ普及し始めていた蛍光眼底造影および細隙灯顕微鏡を用いた眼底検査を中心にできるだけ多くの患者の眼底を集中的に観察し,一部の患者で蛍光色素漏出点に光凝固を行って治療効果をみた。
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