増刊号 実戦 メディカル眼科治療アップデート
メディカル眼科治療 各論
Ⅵ 網膜硝子体疾患
中心性漿液性脈絡網膜症
今村 裕
1
1帝京大学医学部附属溝口病院眼科
pp.353-357
発行日 2019年10月30日
Published Date 2019/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213372
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
POINT
●近年の画像診断,特にOCTと自発蛍光画像の進歩によりCSCの診断は精度が高まっている。
●CSCでの脈絡膜肥厚は診断に重要な画像所見である。
●CSCでの自発蛍光所見は,漏出点の位置,発症時期,色素上皮萎縮の有無など多くの情報を与えてくれる。
●慢性CSCでは視力不良に至る症例があり,安易な経過観察は慎み,慢性例には治療の選択肢を患者に提示すべきである。
●治療は自然軽快しないケースで,漏出点が中心窩から離れているものは局所光凝固をする。慢性例では光線力学的療法が確立した治療であるが,近年抗アルドステロン薬が有効との報告が相次いでおり,今後有望な選択肢になると思われる。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.