連載 他科との連携
当直で学ぶ
足立 諭紀
1
1昭和大学附属豊洲病院眼科
pp.184-185
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907188
- 有料閲覧
- 文献概要
昭和大学附属豊洲病院は,内科系(循環器科,消化器科,小児科)と外科系(外科,整形外科,眼科)の診療科があり,病床数155床の規模の病院である。当直は,内科系医師と外科系医師が1人ずつ行っている。私は,まだ4年目。学年順に当直回数が決まっており,当然,私は月に何回も当直があたる。大学病院にいた1年目のときは,月に6,7回,多いときは10回も当直があったが,眼科の患者だけを診ていればよかった。一晩に次から次へと患者が来て寝れないことも多かったが,眼科の知識だけで何とかしのいでこれた。しかし,大学を離れ,出張病院に行くと全科当直というところが多い。前の赴任病院も全科当直だった。2年目の私に全科を任せるとは,今考えても恐ろしく大胆であるが,1年間特に問題もなく終わった。そこに比べ当院は全科ではなく,内科の先生も当直をしているのでまだ安心だ。実際何度も当直の内科の先生に助けていただいた。
眼科は,内科系,外科系のどちらに入るかといえば,確かに外科系ではあるが,かなり特殊ないわゆるマイナー科である。眼以外のこととなると,本当に何もできない。眼科の患者は高齢者が多く,糖尿病や高血圧などの基礎疾患をもっている患者も多いので,当然全身管理ができなくてはいけないのだが,ついつい,内科の先生にお願いしてしまっている。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.