今月の主題 ワクチン―その開発と将来展望
ワクチン開発の新しい展開
粘膜ワクチンの実用化
中島 夏樹
1
,
勝田 友博
1
,
立山 悟志
1
,
本庄 綾子
1
,
松宮 千春
1
,
加藤 達夫
1
Natsuki NAKAJIMA
1
,
Tomohiro KATSUTA
1
,
Satoshi TATEYAMA
1
,
Ayako HONJO
1
,
Chiharu MATSUMIYA
1
,
Tatsuo KATO
1
1聖マリアンナ医科大学小児科
キーワード:
粘膜ワクチン
,
粘膜免疫
,
経鼻ワクチン
,
アジュバント
,
DDS
Keyword:
粘膜ワクチン
,
粘膜免疫
,
経鼻ワクチン
,
アジュバント
,
DDS
pp.369-374
発行日 2004年4月15日
Published Date 2004/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100473
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〔SUMMARY〕 呼吸器,消化器,泌尿器などの臓器の内腔を覆っている粘膜は,多くの病原微生物の主たる感染経路であり,同時に生体の免疫機構の最前線である.この部位にワクチンを接種することにより,病原微生物の生体への侵入を初期の段階で阻止し,同時に全身の免疫応答をも誘導しようというのが粘膜ワクチンである.本稿では粘膜ワクチン開発の現状,将来の展望,および問題点について述べる.〔臨床検査 48:369-374,2004〕
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