特集 緑内障Today
Ⅴ 緑内障手術をめぐるControversy
原発開放隅角緑内障(早期〜中期)・1
秋元 正行
1
,
谷原 秀信
1
Masayuki Akimoto
1
,
Hidenobu Tanihara
1
1京都大学医学部視覚病態学(眼科学)
pp.121-124
発行日 1996年10月20日
Published Date 1996/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905112
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はじめに
緑内障疫学調査によると,一般人口における緑内障保有者は3%と言われている。実際に健康診断の普及,早期診断技術の開発により,高眼圧症・早期緑内障を発見する頻度が高くなってきている。こうした早期緑内障患者に対して薬物治療による眼圧コントロールが不十分な場合,手術治療が試みられることになるが,第一選択の術式については,依然トラベクロトミーとトラベクレクトミーのいずれを選択するかの議論がある。筆者らは,早期〜中期の原発開放隅角緑内障に対しては,トラベクロトミーを選択することが多く,その論拠をここに記したい。
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