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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・69
点眼麻酔白内障手術の術中ムンテラ
Topical anesthetic cataract surgery
吉富 文昭
1
Fumiaki Yoshitomi
1
1太宰府吉富眼科
pp.1566-1567
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410903976
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点眼麻酔下に行う白内障手術そのものはけっして新しいものではなく,以前から局所麻酔薬に皮内反応陽性の例などで稀に施行されてきた。しかし大部分の手術症例にroutine techiniqueとして行われるようになったのは1992年に入ってからで,日米の複数の術者が一斉に開始したため急速に普及しつつある。この背景として,手術をよりシンプルに行いたいという術者側の心理的変化があることは否定できないものの,現在の小切開白内障手術が短時間にできるようになったことと,核分割法に代表される技術面での進歩が手術の安全性を高く保証してくれるようになったという,術者の自信ないしは認識が大きいと思われる。
またすべての局所麻酔法の中で,唯一外来で,事前に完全リハーサルが可能な麻酔法であることも,術者のストレスの軽減という意味があるだろう。
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