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特集 第47回日本臨床眼科学会講演集(1)
学術展示
自然破嚢し硝子体腔へ脱臼したシリコーンIOLの1例
A case of silicone IOL Iuxated into the vitreous cavity with spontaneous rupture of the posterior capsule
増田 明俊
1
,
田中 利和
1
,
宮代 美樹
1
,
伊藤 邦生
1
,
上野 聡樹
1
Akitoshi Masuda
1
,
Toshikazu Tanaka
1
,
Miki Miyashiro
1
,
Kunio Ito
1
,
Satoki Ueno
1
1大津赤十字病院眼科
pp.358-359
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410903666
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- Abstract 文献概要
緒言 シリコーン眼内レンズ(intraocular lens:IOL)は小切開から移植可能であり,術後早期の視機能回復が期待できる。しかし,レンズデザインによっては,強い前嚢収縮,レンズの偏位,前房内への脱臼,bulgingなどの合併症の報告例がある1,2)。
今回,当科でシリコーンIOLの導入初期に使用されたワンピース型IOLが,術後21か月を経て自然破嚢を起こしたと考えられ,硝子体腔へ完全脱臼した稀な症例を経験し,それを治療し得た。その手術方法を報告するとともに,自然破嚢の原因について若干の考察を加えた。
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