特集 白内障手術 Controversy '93
標準的な術式—ポイントとそのこつ
超音波乳化吸引術(PEA)—標準的な3つの術式
林 文彦
1
1林眼科病院
pp.27-33
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901859
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今日の白内障手術においては,眼内レンズ挿入が中心となり,術後早期からの視力回復が強く求められるようになった。そのためには,術後乱視の軽減および早期安定が最も重要なポイントである。そして,術後乱視を軽減させるためには,術創が小さいほどよいのは明らかである。このような背景から,当初やや難しい術式とみなされた超音波乳化吸引術が,近年になって再び脚光を浴びてきている。この間,超音波器械そのものも改良されたが,手術手技の発展はさらにめざましい。最近では手術手技の修得のために,雑誌・教科書に加えて,ビデオなどの視覚による教材も使われるようになった。そのため,多くの眼科医が既にさまざまな手術手技をよく学んでいる。
そこで,今回は超音波乳化吸引術の標準的な3つの術式について,私見をまじえて総括する。
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