特集 眼科治療薬マニュアル—私の処方箋
抗生物質投与のポイントとコツ
秦野 寛
1
1横浜市立大学医学部眼科
pp.12-17
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901336
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現在,眼科領域で主に細菌とクラミジアに対して用いられる抗菌薬には抗生物質と合成抗菌剤が含まれる。抗生物質は現在よく用いられるものとしてはペニシリン系以下大きく数系統があり,合成抗菌剤はフルオロキノロン系がもっぱら主流である。これら多種多様の薬剤の中から,疾患によって最も適切な薬剤を選択することが理にかなっているが,急性感染が多い眼科領域では,これは至難の技である。本稿では抗菌薬を大きく系統別に考えて,特に眼科領域で必要性のある代表的薬剤の選択法を解説したい。従って,眼科細菌感染での重要起炎菌種を鑑み,他科で用いられていても眼科で重要でないものは省いた。
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